バタンッ








藤岡先生達が出ていって、扉が閉まる音が響いた。








そして、残された俺と彼方の間に静かな時間が流れ出す。
と、思いきや…。








「チッ」









彼方が舌打ちした。
彼方の顔を見てみると、それはそれは殺気に満ちた恐ろしい表情をしていた。







え?(;゜ω゜)
何? やっぱり彼方と藤岡先生の間になんかあったの?








「あ、あの〜彼方…。」








「はぁ?何!?」








俺が声をかけると彼方はギロリと俺を睨んだ。








うわ〜( ̄▽ ̄;)
これは余計なこと聞かないほうが良さそうだな。








俺は、彼方と藤岡先生が知り合いなのはわかったけど、なんとなくだがそれ以外の深いなんらかの事情があるのを感じた。








でもそれが何なのか、この時の俺が知るよしはなかった。








それから、なんとも言えない気まずい雰囲気の中、俺はベットから腰を離し、立ち上がった。







少しふらつくが、なんとか歩けそうだ。








ああ、本当に災難だったよ。
怪我もたいしたことなくてよかった〜。







そして、俺は彼方と共に保健室を出ることにしたのだった。








俺は部屋を出る前に中央にある机においてあった保健室の鍵を手にとった。








あとは保健室を施錠して、鍵を職員室に返せば、下校するだけだ。








俺はそのまま鍵を持って部屋を出ようとした。
その時だった。








「と〜やまくぅ〜ん☆」








「えっ!?」








とっても聞き覚えのある声とともに俺の腰に手が伸びた。
その途端、俺の背中に重い何がのしかかった。