「ぷっ…はははは。冗談だよ。お前はすぐ本気にするんだから。」







「う…。先生のばか。」







「まぁ、いいや。じゃあ今日放課後、いつもの場所で待ってるからな。」







「うん。先生、ありがとう。僕、先生のこと大好きだよ。」







少年の嬉しそうな言葉が俺の耳に強く残った。







.∵・(°ε°)ブッ!!
だから!!
ど、どんな会話だっつーの!








だから、この頭によぎるのはなんなんだ━(゜Д゜)━ッ!!!






***************








その時、俺の目の前にぼんやりと白い天井が見えた。








あれ?
ここはどこだ?








どうやら俺は、夢なのかよくわからないものから目が覚めたようだ。








「うぅっ…!」








目が覚めたとたん額の左に痛みを感じた。








そうだ。
俺、渡り廊下でボールが頭に当たったんだ。








そう思い出せた時、やっと視界もはっきりしてきた。
俺は、カーテンに囲まれた狭い区間にいて、ベットで寝ていたようだ。








ああ、きっとここは保健室だな。
俺は、運ばれて来たんだ。








俺はとりあえず体を起こそうとした、その時。








「まだ起きないほうがいいと思うよ。」








聞き覚えのある声がした。








「か、彼方。」








まだ覚めきってない意識の中、気がつかなかったのか、彼方がベットに腰掛けて俺を見ていた。