「ああ、こんなこと頼めるのはお前たちだけだなと思ってさ。引き受けてくれないか?」







風間が真剣な顔をして、もう一度頼み込んだ。







なんだろう?
風間のやつ、えらく必死な気がするな。








宇宙を探すの俺たちじゃなきゃいけない理由でもあるのか?







「ああ、そういうことか。」







しばらくして、彼方が何かを納得するように言った。







「わかった。僕たちで晃月を探し出すよ。」








そして、彼方はあっさりと宇宙の探索依頼を承諾してしまった。







「えええ!?」







ちょっと!
何勝手に決めてるんですか!?彼方さん!
俺達は、これから購買部に行くんですよ〜?







「そうか!引き受けくれるか!ありがとう!助かるよ〜。」








風間が嬉しそうに笑い、彼方の両肩を軽くポンポンと叩いた。







「いいよ。あ、でもさ。晃月は、まだ校内にいるんだよね?勝手に校外に出たとかはないの?」







「ああ、それなら確認はとった。宇宙はまだ校内にいるはずだ。」







「ふーん。なるほどね。了解したよ。」






だから、勝手に了解しないでくださいよ(´;ω;`)
俺のテンション激オチです…。







「ああ。出来たらなるべく早めに見つけてくれ。見つかったら俺の携帯に連絡頼むわ。」







「うん。わかった。」







彼方がうなづくと、風間は彼方の肩から手を離す。







「じゃあ、悪いけど頼むよ!このお礼はまたさせてもらうからさ。」







そして、風間は俺達に軽く頭を下げると、いそいそと廊下を走り去っていった。