【3年D組】







俺が教室に入ろうとすると、なんだか教室がざわついていた。








教室にそのざわつきを覗くように入ってみると、女子生徒が何かに集中して群がっている。







なんだろう?
何かあったのかな?








「よぉ〜!遥、おっはようさん!」







「うわぁっ!」







俺はいきなり聞こえてきた声と共に、背中をたたかれビクッとした。







振り返るとそこには、さわやかなルックスを持つクラスの副室長、風間貴明がニカッと笑っていた。







「ははは、なんだよ。そんなにびっくりすることないだろ?」







ごめん、昨日から怯えるものが多過ぎなんだよ。







「ご、ごめん。おはよう、副室長。」







俺はたじたじに挨拶を返すと、風間にあることを尋ねることにした。







「ところでさ。朝から何かあったの?」







「ん?」







俺は女子の群がっている方を指差した。







やっぱり気になるよな、あの異常な女子の群。







すると、風間が状況を把握したのか口を開いた。








「あ〜!宇宙(ソラ)のことね!」







宇宙??(´・ω・`)
誰だ?







俺が首を傾げると、ちょうどタイミング良く女子の群れの中にいた男子生徒の姿が見えた。






男子生徒は、緑がかかったような茶色の髪を持ち、背が高い。
それしかわからなかったが、一瞬見えただけで美形だとわかった。







うわぁっ…(^ω^;)
あいつが宇宙か…。
また美形って、どんだけ多いんだ。この学校は…。