それから俺と彼方は、学校に向かった。
それはそれはたわいもないご主人様と奴隷の会話をしながらね(ToT)







登校中、俺達以外にたくさんの北洋高校の学生達が歩いている。








「きゃっ!見て。彼方くんよ」







「あ、ほんとだぁ。ほんとカッコイイよね〜」







すれ違う女子生徒達の小声が聞こえてくる。
他にも彼方が近づくと、振り向いてときめいてる女子生徒もいた。








さすがは、学校の王子様。
女子からの人気は絶大だな。








「す、菅谷先輩っ!」







その時、一人の女子生徒が彼方目掛けて走り込んできた。








「あ、あのっ。私、2年の松井です!実は、昨日お菓子作ったんです。その、よかったら食べてください!」








女子生徒は、顔を赤らめて彼方に手づくりのお菓子が入ってる袋を渡した。








すると彼方は、その袋を受け取ると満面な笑顔で微笑んだ。








「これを僕のために?嬉しいな。本当にありがとう。」







「は、はいっ。」








キラキラしてる彼方に女子生徒はメロメロ状態で今にもとろけてしまいそうだった。







そして女子生徒は、嬉しそうに彼方に軽くお辞儀をするとササッと離れていった。







まぁ、俺は彼方の本来の姿を知ってしまっているから王子様の彼方には横目で見てしまいがちであるが、
本当に彼方の人気にはあいも変わらず驚かされる。







まぁ、正直少しうらやましい…。