「ちょ!ちょっと!!!私のことは無視ですかぁ〜〜!!」







俺の背後から怒った西川さんの声が聞こえてくる。







そんな西川さんをさらに無視して、彼方は部屋を出る間際に振り返る。







「あぁん?お前と話すこと事態がめんどくさいんだよ!空気読め!このえぐれた貧乳が!!!」







バタン!








彼方のその一言の後、扉がバタンと締められた。







「なっ…なんですって〜〜〜〜〜!腹黒王子〜〜!」







俺の部屋には、取り残された西川さんの声が響き渡った。








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その後…。
俺の手を引いた彼方と俺は、学生寮の入り口までやって来た。








「ったく。あの貧乳処女…朝からやってくれるな。」








彼方が俺の手を振り払うように離す。







まぁ、正直西川さんには困っていたから、彼方に少し感謝だな。







「遥もあんなやつと関わるとロクなことないから近寄るなよ!」







まぁ、たしかに彼女と関わるのはロクなことなさそうだけど。
それは、彼方…君にも同じことが言えるよと思うが…(;´∀`)







「じゃあ、そろそろ時間ないから行くよ」







彼方が俺に背中を見せて歩き出した。
俺はその後ろをついて行くように進みだす。







なんか、彼方の奴…昨日に比べるとまだ優しいな。
…というか、西川さんのキャラの方が異常過ぎて彼方が普通に見えるのか?
あ~。もう感覚がよくわからなくなってきてるorz






まぁ、深く考えるのはよそう…。
あー…せめて今日はましな学校生活になりますように…。