その時…。



「あら!はるちゃんに彼方にくるみ…。3人お揃いだなんて珍しい組み合わせね。」



突然そう声がして、俺たちはハッとした。



声が聞こえてきた方を見ると、少し離れた所に見覚えのあるセミロングヘアーの美女が立っていた。



「観奈っ!?」



そこにいたのは、学生寮の管理人の観奈であった。



そういえば、さっき彼方の部屋に戻った時、いつの間にか観奈はいなくなっていたな…。



俺がそんなことを考えていると、西川さんがそれはそれは嬉しそうに口開いた。



「あ、某巨乳じゃないですか☆」




(; ´_ゝ`) ??




「貧乳処女…。」




彼方は西川さんをギロリと睨みつけた。



「うふふふ。口が滑りましたぁ〜。」



そして西川さんは『ククッ』と笑いを堪えるように自分の口を押さえた。



「ちっ……。」



彼方は舌打ちを打つと、目を吊り上げて拳を握り震わしていた。



「あ、ごめんなさーい。決してわざじゃありませんのよ?」



西川さんはそう言った後、またもや笑いを堪えて悶える。



すると、彼方の中の何かがプツンと切れた音がした。



「お前いい加減にしろよ!でないと今すぐはっ倒す!」



怒鳴る彼方の言葉に反応するように、西川さんの笑いが止まる。