「ふーん。じゃあ、何しにここに来たの?」



彼方は挑発的な西川さんに対し、とても冷静でそのまま睨み続けた。



すると、西川さんは人差し指をスッと立てて唇に添える。



「うふふっ。実は、私、遠山君に要件がありまして。」



そう言うと、西川さんは俺の目の前にやって来た。




え?俺?( ̄▽ ̄;)



「俺??な、何?用って…?」



俺が西川さんに問うと、彼女は急に顔を赤めてモジモジしだした。



「う!そ、それはですね?…」



何なんだ?
西川さん、俺に何が言いたいんだよ??( ̄へ ̄|||)
全然想像つかないんですけどっ!



「ああ、そういうことか。」



少し間をおいて、彼方が何かを納得したのか口開いた。



そんな彼方に俺と西川さんは同時に視線を集めた。



「お前、ひょっとして遥に一目ぼれでもしたんだろ?」
   


「はっ!」




その彼方の言葉で西川さんの体がピクッと反応した。




「で、遥の後を付け回していたらここにたどり着いた…。」



「うぅっ!」



そして、さらに西川さんがギクリと体を震わした。