バタンッ!



俺は思い切り扉を開けて、とにかくこの場から離れようと無我夢中で走り出そうとした、その時だった。



俺は驚いた。




「え?…西川さん?」




そう、俺の目の前にはさっき出会ったばかりの女の子、あの西川さんがいたのだ。



俺はびっくりして逃げ足を止めて、西川さんを見た。



「あ…。と、遠山君。また会いましたね。」




西川さんは、なぜか壁側に寄っていた体を急いで正面に戻して、まるで作ったような笑みを俺に見せた。



あ、怪しい(´_ゝ`)



俺ですらそう思うくらい彼女のことが、とても不自然に見えた。




そもそもなぜ彼女が彼方の部屋の前にいるのだろうか?



なんの目的で?(゚∇゚ ;)



「西川さん、何でここに?」



俺が首を傾げると西川さんはえへへと笑い、右手の人差し指で自分の頬をなぞる。



「そ、それはぁ〜…。」




「アレ〜?西川さんじゃない。」



俺のすぐ後ろから声がした。



もちろん、その声の主は彼方だった。



「こんばんは。西川さんが僕の部屋に来るなんて珍しいね。」



彼方は部屋から出ると俺の隣に並んだ。



あ、そうか!西川さんがいる事によって彼方が普通に戻ったんだL(゚□゚ L)
と、とりあえず、俺助かったのかな?