―ピピピ…ピッ


不快な目覚ましの音とは裏腹に青く晴れ渡る空。


ついにこの日が来たか。


俺はベッドから起き上がり、身支度を始める。


洗いたての真っ白いユニフォームと優里からもらったお守り。


そして…


俺は手に取った写真を見つめた。


あの日から1年経つんだな―…


「純哉ー、優里ちゃん来たわよ。」


「今行く。」


俺は見ていた写真をカバンにつめて階段を下りた。


「おはよ、純ちゃん。」


「おはよう。」


こいつは俺の幼なじみ


梅田優里[ウメダ ユリ]


野球部のマネージャーをやってる。