何事もなく日常が過ぎていった
十五日の月曜日。
朱里はいつも通り
パソコンに向かって
仕事をしていたが
どこか表情が暗く疲れている。
そんな時、朱里は
上司の呼び出しがかかった。
「何ですか?部長」
「杉原くん…仕事はどうだ?」
「え…」
「顔が疲れて見えるぞ。余り無理する事はない。あの締め切りは、まだ先だから焦るな」
「あたし全然平気です。先月休んだ分もありますし」
先月とは夜月が刺された時で
その何日か
朱里は会社を休んだのだ。
「まぁいい。ところで話があるんだが…杉原くんは大分前に言ってた事があったな」
「何をですか?」
「忘れてしまったか。去年の春頃私に海外勤務の希望があると言ってたじゃないか」
「あ…そういえば」
「突然なんだが昨日の会議でロス支社への転勤の話が出てな。ウチの部では君と青柳くんが希望を出していたから聞いてみたんだよ」
「そのロス支社への転勤はいつからなんですか?」
「今年の九月からだ」
「九月…早いな」
「ここでイエスかノーをすぐに出さなくてもいい。私は必ずとは言わない。まぁ君も何かとあるだろうし…よく考えておきなさい」
「………はい」
十五日の月曜日。
朱里はいつも通り
パソコンに向かって
仕事をしていたが
どこか表情が暗く疲れている。
そんな時、朱里は
上司の呼び出しがかかった。
「何ですか?部長」
「杉原くん…仕事はどうだ?」
「え…」
「顔が疲れて見えるぞ。余り無理する事はない。あの締め切りは、まだ先だから焦るな」
「あたし全然平気です。先月休んだ分もありますし」
先月とは夜月が刺された時で
その何日か
朱里は会社を休んだのだ。
「まぁいい。ところで話があるんだが…杉原くんは大分前に言ってた事があったな」
「何をですか?」
「忘れてしまったか。去年の春頃私に海外勤務の希望があると言ってたじゃないか」
「あ…そういえば」
「突然なんだが昨日の会議でロス支社への転勤の話が出てな。ウチの部では君と青柳くんが希望を出していたから聞いてみたんだよ」
「そのロス支社への転勤はいつからなんですか?」
「今年の九月からだ」
「九月…早いな」
「ここでイエスかノーをすぐに出さなくてもいい。私は必ずとは言わない。まぁ君も何かとあるだろうし…よく考えておきなさい」
「………はい」

