Double Persondlity

「え?今何て言った?」



「頼む…夜月を呼び出して欲しい」



「名田…?」



「出来るのは小林…お前しかいないんだよ。頼む」



「けど…」



「アイツはまだ完全に消えたわけじゃないんだ。見ろよこの怪我」



「どうしたんだそれ?」



「水曜日の夜にアイツが出て来てこうなった。夜月が家の鏡を殴って割ったんだ。理由は分からないけど」



「だからってそれは無理だ」



「何したっていいから呼び出してくれ」



「………」



「…小林」



「分かった。やってみる」



そして、名田は小林に
催眠術をかけられて眠りにつく。



だが夜月はいくら呼びかけても
姿を現さない。



やはり小林の言った通りだった。