Double Persondlity

朱里は近くからバスに乗り
駅前へ向かった。



バスを降りて
しばらく歩いて考えていた。



(「ここからどうやって行こう」)



その時、一台のタクシーが
急に停まって客が降りて来たので朱里はそのタクシーに乗った。



「どちらに行きますか?」



尋ねられて、一瞬迷ったが
すぐにさっきメモをした住所を
運転手に見せて言った。



「ここへお願いします」



「はい。分かりました」



何分か、朱里を乗せて
タクシーがマンションへ着いた。