「……怖いんだ。自分が自分でない様な気がして…オレの意識とは関係なしに誰かがオレを操っている様な………」



「名田…」



簡単に済まない問題だと
小林の医師としての
勘がそう告げた。



「…助けて欲しい…小林、頼む。何かとても恐ろしい事が起きる様な気がして……」



名田は朦朧とした表情で俯き
少し冷や汗まじりに言う。