シチローとてぃーだがかおりの超豪華な部屋に驚いているその時。


「ん?今、何か通り過ぎなかった?」


二人の前を、二十センチ程の黒い塊が横切った。


「あっ、ネズミだ……」


「きゃああっ!」



狭い通気ダクトの中ですばしっこく動き回るネズミを追い払おうと、てぃーだが今の状況も忘れ、必死にバタバタと暴れ出す。


「ちょっ、ティダ!
そんなに暴れたら……」



バリッ!



「うわっ!」



案の定、元々そんなに頑丈ではない天井を突き破り、シチローとてぃーだはかおりの部屋に落下してしまった!



ズデ~~ン!!



「イテテ……」


突然天井から降って来た二人の姿に、驚いて声を失うかおり。


「!!!」


「ハハ……ど~もこんばんは、かおりちゃん♪」


そんなかおりに対して、なんともバツが悪そうに挨拶をするシチローとてぃーだであった。