チャーリーズエンゼルパイ




朝唐の特別説法会場となる『第1サティアン』には、この施設の全信者およそ三百人程が集まっていた。


「まるで学校の全員朝礼みたいね。この中にかおりちゃんもいるのかしら?」


ひしめき合う信者達の中から、かおりの姿を捜す為にキョロキョロと辺りを見回すチャリパイの面々。


しかし、皆同じ格好をしているこの大勢の信者の中から、かおり一人を見つけ出すのは容易な事では無い。


「あっ、シチロー!
あのコかおりちゃんじゃない?」


「どれ?……いや、違うな……雰囲気は似ているけど、顔が全然違うよひろき」


チャリパイがそんな事をしていると、いきなり会場の照明が暗くなった。


「クソッ!コレじゃ顔がよく見えない」


余計な事をしてくれると、シチローが舌打ちをする。と、その瞬間ステージの方にスポットライトが灯され、派手なオーケストラの曲が会場全体に響き渡った。


『皆さん!大変お待たせ致しました!いよいよ、我が鴉信教の大教祖~朝唐 将宙の登場です!』


同時に湧き起こる、信者達の大歓声。