シチローも、てぃーだとひろきも、あまりにもくだらない子豚の悩みに、呆れ返っていた。
こんな悩みを、果たして朝唐はまともに取り合ってくれるだろうか?
だが、心配になって朝唐の方に目を向けると、朝唐は子豚の言う事にいちいち相槌をうちながら、真剣に聞いている様子であった。
「なるほど、そうですか……」
子豚の相談を一通り聞いた朝唐は、目を瞑って落ち着いた様子で暫く思案に暮れていた。
チャリパイの四人は、朝唐が子豚に対してどんな事を言うのだろうと、朝唐の方に視線を集中させる。
と、次の瞬間
今度は一転して興奮した様子でテーブルに乗り出し、アイスコーヒー片手に子豚に食いかかるような勢いで目を剥き出しながら、大声でまくし立てたのだ!
「今のアナタの不幸な出来事の数々!それは全てアナタに取り憑いている悪魔の仕業に違いありません!!」
「悪魔?……」
意表をつくその言葉に、子豚をはじめとするチャリパイの四人は、キョトンとした顔で朝唐の方を見ていた。
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