「死んでやるっ!」
「コブちゃん!早まっちゃダメだよ!」
処変わって、ここはとあるデパートの屋上である。
超イケメン青年に「自衛隊に入りませんか」などと誘われ、ショックを受けた子豚は、半ベソをかきながら道向かいのデパートの中へと走って行った。
そんな子豚を心配して、他の三人が慌てて後を追いかけた結果が、この今の状況である。
「コブちゃん、死ぬとか言わないで!とにかく、その手すりから離れましょう!
ねっ!ねっ!」
「だって、自衛隊よ!
自衛隊に誘われるなんて!私、死んだ方がいいのよ!」
てぃーだの慰めもかなわず、手すりにしがみつく子豚をひろきが引き離そうとするが、ひろきの力では子豚はびくとも動かない。
「ちょっと!シチローもなんとか言ってよ!
コブちゃん飛び降りちゃうよ~!」
「何言ってんだコブちゃん!自衛隊は公務員だから、給料だって安定してるし年金だって沢山貰えるんだぞっ!」
「シチロー!
それ、全然フォローになって無いからっ!」
.



