「コブちゃんとひろきは、チャーリーズ・エンジェルスが良いって言うし、シチローは森永関連の名前が良いって言うんだから、両方の意見を総合すればもうこの名前しか無いわっ!」


「森永関連って……それって森永製菓のお菓子の名前で、探偵とは関係無いんじゃ……」


「つべこべ言わないっ!このチームの名前は『チャーリーズ・エンゼルパイ』に決定よ!」


有無を言わさぬてぃーだの迫力に、言いかけた異論をすぐに飲み込むシチロー。


「そっかぁ~♪
ティダ、頭いい~♪」


元来、素直で単純な性格であるひろきは、てぃーだの理屈に素直に感心していた。


子豚も、その名前なら、元々のチャーリーズ・エンジェルスに“パイ”が付いただけだと、てぃーだの提案に賛同する。


「シチローも、文句は無いわね!」



「…………ハイ……」



ある意味“一休さんのとんちに上手く丸め込まれた将軍様”のような心境のシチローではあったが、「嫌だ」なんて言おうものなら、てぃーだの琉球空手が炸裂しかねない。




この時から“史上最強のコミック探偵事務所”『チャーリーズ・エンゼルパイ』の波乱万丈な日々は、始まりを告げたのだった。