「わかったわ!そこまで言うのなら、出るとこ出て話をつけましょうか!」
「望むところだっ!裁判でも何でも受けて立ってやる!」
「あ~あ~ヤバイ雰囲気になってきたな…とうとう裁判とか言い出しちゃったよ、二人共……」
「裁判になったら、和子さんの方が有利なのかな?……やっぱり……」
ロープで椅子に縛り付けられながらも身の危険の心配が無くなったチャリパイの四人は、まるで他人事のようにそんな話をしている。
そしてシチローが心配する通り、朝唐夫妻(いや、朝唐は本名では無いので朝田夫妻と言うべきだろう)の対立は、とうとう最悪の事態を迎えてしまった。
「離婚だ!離婚!
お前とは、話にならん!」
「ええそうね!アナタがそこまで言うのなら仕方が無いわね!
でも、かおりの親権は私の方にしてもらいますから!」
「ふざけるな!親権は俺の方だっ!」
激しい口論の末、ついに二人の口から『離婚』の二文字が持ち上がった。
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