「どうやら、この施設に大きなネズミが4匹もいたらしい♪」


「ネズミだったら、天井裏にもっと沢山いたわよっ!」


朝唐の皮肉めいた発言に、てぃーだが負けじと応戦する。


しかし、てぃーだのそんな返しも、今の朝唐は全く動じる事は無い。むしろ心地良いような表情をしている。


「ワッハッハッ♪これは活きの良いネズミ達だ♪」


そして信者達の方へと振り返り、得意の演説口調で話を始めた。


「諸君、この四人は我々の尊い修行活動を妨害し、この施設からの逃亡を企てたいわゆる“裏切り者”達である!
よって、このような裏切り者にはそれに相当する重大な罰を与えなければならないだろう!
諸君もそう思いませんか~~っ!」


「そうだぁ~~っ!
罰を与えろおぉぉ~っ!」


朝唐の呼び掛けに、信者達も拳を高々と挙げ大声で応える。


“罰”と言われてこの後の処遇が猛烈に気になるシチローが思わず叫んだ!


「罰って何だよ~~っ!一体オイラ達に何する気なんだ~~っ!」


「スゲエ~ひどい事をしてやる!」


「キャア~ッ!そんなの絶対イヤだわっ!」


「ってか、“抽象的”過ぎて全然分からないんですけど……」