「それじゃあ橘さんの席は一番奥の窓際の席だから」




ってゴリの声。
窓際ってサイコーじゃん♪
あたしついてる!!
ゴリありがとう!



自分の席に向かう途中周りからの視線が痛い…。

そんな見んなよ!



あっ!隣だれだろう?
やっぱ見とかないと!



視線を右側に向けると隣の男子がこっちをちょーガン見してた。
ありえねえって思うくらいガン見してた。
あたしも謎の男に対抗してガン身返しをしてやった。
すると謎の男は目を逸らして机からノートを取り出して、”五十嵐蓮”と書いたノートをあたしに見せてきた。



その意味不明な行動に頭をフル回転させて考えてみたら、自己紹介だということが分かった。
口で言えよ!




すると五十嵐蓮と名乗る男は手でピースを作り、太陽なくらい眩しい笑顔で「よろしく!」って言ったんだ。










これがあたし達の”出逢い”だった――…