after school love

あたしはペンを集めるのが趣味で、お金の半分はペン代に消える。
しかも、あたしは筆箱を2つ常備していて、1つは定規やのりなど
もう1つは、ペンとシャーペンでパンッパンに膨らんだもの。
で、今あたしがぶちまけたのはパンッパンな筆箱の方。
だから、拾い集めるのにも時間がかかった。
「ふぅ~やっと終わった~」
ペンを拾うのに、こんなにも労力を使ったのはあたしが初めてだろう。
「君、ゆっくりしてていいの?急ぎの用でもあったんじゃない??」
男の人の声で一気に現実に引き戻される。
「あー!ヤバイ!!」
そうだった。
あたしは忘れ物を取りに来たんだった。
「あっ、じゃあ急ぐんで!!本当にすいませんでした!!」
猛ダッシュでその場から走り去る。
途中で、あの人が何か言ったような気がしたけど、
今そんな事を考えている暇はない。