何で、あたしの名前を知ってる…!? そんなことより、 「翡翠さん…!」 もはや指先から滴り落ちている。 応急処置しなきゃって解ってるのに、全身が震えて触れることさえできない。 「申し訳ありません…これくらいたいしたことありませんよ」 こんな怪我しても、笑顔を崩さない翡翠さん。 「…服、脱いでください」 「…?」 やばい、なんか泣きそう。 「手当てしますから…っ」