「翡翠さんて日本人じゃないのかな」


びくっ


翡翠さんの手が跳ねた。


起こした…?


「やば…っ」


手を退けようとした時だった。

ガシッと手が掴まれる。

「えっ」

「誰ですか…」


そのままベッドに押し付けられる。

翡翠さん怒ってる…?

「○☆※□▲∀!」


初めて会った時と同じ、異国の言葉。


「翡翠さん…!」

どうしよう。

「…――!」


急にその目がかっと開く。


「*%£…お嬢さ、ま」


やっと手が解放されて、翡翠さんはベッドから退いた。


「申し訳ございません…っ」


彼は心底驚いたような顔をして言った。