走るの一番嫌い…どうせいつもビリを突っ走るのは自分だから。 結局気付くともう周りは走り始めていた。 「華凛ごめんっ先行くね」 真弥は学年で一番速い。いわゆる運動神経がいい子。 外見といい、あたしと正反対だ… あっという間に皆と距離が離れていく。 しかも今日に限ってかなりの炎天下。 「はあっ…もう無理…」 「英恵休むなー、あと1,5だぞ!」 まだまだじゃん…。 なんか、視界が狭くなってきた。 足場がなくなって意識が遠退いてく―… もう、限界