月を見ながら何て告白しようか考えていたら、誰かにポンッと背中を叩かれた。


うぉっ…


美沙先輩っ!


「お待たせっ!遅くなってごめんねっ」


可愛い顔して笑ってやがる…


「おっせー。もう置いて行こうかと思った」


いつもの照れ隠し。


「もうっ、陸は相変わらず意地悪だねっ」


プンプン怒る美沙先輩も、可愛い。


本当に、


何をしても可愛い。


どうか、俺の想いが美沙先輩に届きますように。


「先輩…」


「ん?」


「飯の前に、行きたいとこがあるんだけど…」