「…そうか。」

「…………。」

沈黙したが、
その間の時間は妙に
居心地が良いものだった。

「…なにか、わからないことがあれば、
隣だしすぐに来なさい。

それから、明日からはしっかり放課後……来いよ。

待ってるから…。」

「…はい。」

「…あとさ、こんなこと言うのも
本当はいけないんだけど

俺のこと、少しでいいから考えてほしい。」

「まだ―…」

「…いつまでかかっても、いいから。」

先生は、今にも泣きそうな辛い表情を
無理に笑って見せているみたいだった。



「それじゃあ……。」

そう言って先生は、
部屋から出て行った。