リンゴ飴より甘い恋

その日は…ずっと放心状態だった。



今日…学校行くの気まずいな。


「…今日はここまで。
呼ばれている生徒は、ちゃんと来るように。」


今日一日……
ずっと先生を見ることが出来なかった。

てか…今日は…
昨日あんなことがあったし行きたくない…。
今日は…帰っちゃおう。




「ハァー……」

結局、昨日は帰っちゃったし、
今日も先生を避けてばかりいたせいか
先生…妙に優しいというか…
気を使われてる気が…したなぁ。

あれ……?先生だ。
窓から隣の校舎にいる先生が見える。

「……林瑚」

「梓君…どうしたの?」

今はもう放課後…。
私と梓君以外、
この教室には誰もいない。

誰もいない教室に

梓君と二人っきり…。