リンゴ飴より甘い恋

翔side

ハァー…。
今日の放課後の勉強はなし、か。
てか、あのシスコンぶりは…まったく。

まぁー…しかたねぇか。
林瑚は、謙也にとってもすごく特別な妹だしな。




「…藍川、今日は帰っていいぞ。」

「え、!?
なんでですか?」

「…お兄さんから連絡が来たんだ。
用があるみたいだよ。
早く、帰るんだぞ。」

「はい…わかりました。」

少し、寂しそうな表情を浮かべる林瑚。

そんな林瑚を見て
今すぐに抱きしめたい、と思ってしまった。




林瑚side

「林瑚……あれって
林瑚のお兄さんの謙也さんじゃない?」

「あ……本当だ。」

お兄ちゃんのまわりには
これでもかってくらいの
女の子達がたくさん集まっている。