「林瑚は…覚えてるのか? あの時のこと…。」 11年前の…あの時のことを。 「…全然、覚えてなかった。」 やっぱりな…。 「そうだよなぁ―…あの時はまだあいつも 5歳になったばかりだったしな。 それに…俺たちもあの時から随分と変わったしな。」 「……謙也」 「翔!林瑚に手を出すなよ! 襲うんじゃねぇぞ!」 「……考えておくよ。」 「考えておくって…! お前…まさか―!…」 「…じゃあ、明日早いし俺はもう寝る。」 「おやすみ…(笑)」 「…おやすみ。」