キーンコーンカーンコーン…

学校のチャイムが鳴る。

『美咲!一緒に行きたい場所がある!』

昨日の放課後、私は呼び出されていた。

「陸…行きたい場所って何処?」

「こっちだよ!」

昔から変わらない、彼の口調。

走って…学校を抜けて…。