エージェント





「…出そう」


宝さんが口にしたあと、すぐさま対位を変え、元どおりに戻る。



「我慢できないからっ…」

「ああっ!」


彼がナカヘ入ってくると、すぐ律動を始める。

さっきまで優しかったのが一変、かなり激しい動きで、わたしの全身が揺れる。



宝さんがそのあと一気にイクと、つられてわたしまでイってしまう。
こんなこと、仕事では初めてだ。



「セノに攻められる方が好きかも」



終わった後、宝さんはそう言った。



ーーいや、ドMかよ。



わたしが攻めなかったら、きっとまだ情事は終わってなかったな…。



ここに泊まっていけばという宝さんに断りを入れ、そのままマンションに帰る。

最後に次の約束までされたが、客とホステスという関係上仕方ない。