お互いの家に行くわけではなく、お高いホテルに向かう。
宝さんは顔パスで入ると、スイートルームの鍵を渡される。
宝さんに抱かれる、と同時にこのホテルは本城と関わりを持ってるのか怪しむ限り、わたしはまだちゃんと仕事してるんだなって実感する。
一室に入ると、そのままベッドへ。
朔羅とは違い、わたしのことを伺いながらリードしていく宝さん。
兄弟真逆だな。
「セノ、本当にいいの」
「それは今更ですよ」
彼は優しくキスを落とすと、事を進めていく。
ほんのりと触れてくるから、少しくすぐったいが、その反応すら見られているようだ。
可愛い、綺麗、と何度も声をかけながら、ついに着ていたドレスを脱がされる。
彼の視線はわたしの身体に釘付けだ。



