残念ながら身分を隠してる以上あまりことを荒だてたくなく、それこそ警察なんかに捕まると厄介。
身分がばれて捕まるのは、成人しているわたしの方だ。
「さいってい!」
情事が済んだ後、油断していた朔羅の背中を思いっきり蹴った。
「痛っ、」
「信じられない!」
「さっきまでは可愛いコウキちゃんだったのに」
「知るかっ!」
紐で結ばれていた腕には跡が残ってるし、何よりも、この男にやられたっのが気に食わない。
「でもこれほんと。親父に女の子と遊んでるのかバレたら厄介になったの、コウキちゃんのせいだから」
「わたしのせいじゃないわよっ!」
「まあ、そうだね。せっかくだから本当に付き合っちゃう?」
「嫌ですっ!」
「えー。俺かっこいいのに」
誰があんたとなんか付き合うか!



