エージェント




彼は寝起きとは思えないほど、早々と動きだした。



「とりあえず3人出て行って」

「「「はぁ!?」」」

「いいから出てって。コウキちゃんに色々謝るから」



胡散臭そうな顔で言われても説得力はないけれど、仕方ないと腰を上げた3人。


いやいや、本気で出て行くの!?


相良楽太郎を見たけど、ちょっと苦笑いをしていた。


どうやらこの3人にも太刀打ち出来ないらしい。




パタンとしまった扉と、消えていく3人の気配。



「相変わらず、俺に従順だねぇ〜」


自分が出て行けと言ったのに…。



「あんな従順だけど、この学校じゃ危ない奴等だから気をつけてね」

「わかってます。4topの事は…」

「へぇ、知ってるんだ」

「嫌でも耳に入りますよ」



本当はセーヤからの情報で知ったんだけど。