エージェント




中々確信を言わない相良楽太郎にしびれを切らした戸田十和がわかりやすく説明してくれた。


「さすがに名前は出回らなかったけど、あんたがこの学校きたから、名前も出回りだしてるの!
いくらサクラがトップって言っても、サクラには敵も多いし、あんたが狙われることもあるかもしれないってこと!」

「…………」

「ここにいれば、少しは守られるでしょ?

ーーって事でよくない!?」



はあ、と大きなため息をついて腕を組む彼女。


「…って事です」



つまりは、わたしが狙われる可能性があるって事か。



ーーくだらない。


くだらないけれど、くだらないじゃ済まされない。


ここに来たわたしの目的がガキ達の戯れで達成できなくなるのだけは、勘弁だ。