「サクラがここまで寝てるって珍しくない?」
「昨日久しぶりに街で絡まれて、暴れまわったらしいよ」
「はっ、それで疲れるとか弱ったな、こいつも」
「いや喧嘩で疲れたんじゃなくて、その後近くにいたチームに声かけて朝まで飲んでたらしい」
「そっちかよ…」
喧嘩疲れではなく、二日酔いで寝ているらしい本城朔羅。
休むなら自分の家で休めよ…。
「あの、先輩方…すいませんが、わたしここに必要ですか?」
ここにいてもただ座っておくだけなら、教室戻った方がいい。
昼休みももう終わるし。
「はぁ?せっかくあたしが助けてあげたのに、もう戻るの?」
なんて威嚇してくるのは戸田十和で…。
「あのさ、コウキちゃんごめん…。サクのせいでたぶんコウキちゃん、色んなところに目をつけられた…かも」
衝撃事実に、耳を疑う。



