エージェント







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朔羅と再会して半日。
二人でホテルのベッドにいた。



朔羅から聞くわたしと朔羅の空白の時間は、とても現実味を帯びてなくて、なんだか不思議な気分。




「まだやらなきゃいけねぇこと多いし、さすがに疲れるっつーの」

「大変だね…」

「とりあえず、俺ハタチになったし。真ん中の土地に関しては俺が任される事にもなったし、だから光希に会いに行こうって思ってきた」

「うん…」

「俺、頑張ったんだよ」

「よく、やったね」


ポンポンと朔羅の頭を撫でる。
ブラウンの髪色が見慣れないけれど、サラサラの髪だなぁ。



「でもよく気づいたね。わたしが東にいるの」

「たまたまな。変装してたけどハッキリとお前だって直感でわかったんだ」

「バレない自信あったのにな…」




母さんと東へ行った時、わたしは朔羅の周りの取り巻きしか見れなかったのに、朔羅はわたしに気がついていたなんて、思ってもみないことだ。




「ねぇ、これからどうなるの?」

「俺大学生だから東にいなきゃいけないんだけど、光希も東へ来る?」

「……ヤダ」

「だろ?じゃあ、あと数年は別々だな」

「そっか…」



東へはあまり行きたくない。
いい街だとは思うけどまだ抵抗があるし、未散を育てるのにはまだこっちにいたい。

かといって朔羅は西に住むこともできない。



「俺が大学卒業するまで、浮気するなよ」

「ーーどうかな?いい男いたら靡いちゃうかもよ?」

「へぇ。じゃあお前は俺以外の奴とキスして、ここに俺以外の奴を入れるんだ」

「ちょっ…」

「まあ仕方ないよね。光希、淫乱だし」

「ちがぁ……あっ」



朔羅の指が、わたしの中へと入ってくる。