エージェント




「なんで、あたしよっ…」


トダトワだ。



「資金は出してやるから、西へ行ってこい」

「だから、なんで!」

「お前が一番顔バレねぇだろ」

「それ失礼じゃない!?」

「美容室代も出すから」

「もっと失礼じゃない!?」

「ーーーー十和」

「名前で呼ぶなんて、ずるいわよ」



トダトワはギャルメイクを辞め、普通のスッピンになると美少女になることは、4topや彼女の周りでは周知のことだった。




それから1ヶ月がすぎ朔羅達は東都第一を卒業し、
卒業旅行と題してトダトワは友達と西へと向かった。


彼女が帰ってきたのは一週間後。




「ちょー楽しかったんだけど!」



行く前とは違い、普通の卒業旅行としてはかなり楽しかったらしい。
お土産も買ってきていた。