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「なぁ、俺はいつまで拘束されるんだ?」
「…知らない」
「見張りがガキ一人って、舐められたもんだよ」
本城の敷地の奥に妹尾は拘束されていた。
殴られたあとはあるものの、食事も、トイレにも行かせてもらえる。
しかも見張りは一人。
「どうせ逃げる気なんてないくせに」
「ガキがよく言うよ」
「ガキって何度も、うるせぇな」
「まだ高校生だろ。お前のことはよく知ってるさ」
「ふん」
「本城 朔羅。まさかお前が組のことに首突っ込むとはな」
「別に好きでやってるんじゃない。親父との取引だ」
「へぇ、気になる取引だな」
「くだらねぇやつだよ」
妹尾を見張っていたのは、朔羅だった。



