地面に倒れる数多の男達。



その真ん中に立っているのは、




濃紅の髪をなびかせた女。





「相変わらずド派手にやらかしますなぁ、ミツキさん」



ミツキと呼ばれた女ーー赤羽 光希(みつき)は血に汚れてはいるものの、傷一つない。



「見てたのか?」

「光希さんにご用がありましたんで」

「何だ」

「親父から聞いたんですけど、至急本邸に戻るようとのことでした」

「それを早く言え」

「暴れてる光希さん止めれるほど、俺はアホじゃないんで」

「うるさい」




女は、動きだした。