集められたのは、西にある赤羽組とその傘下、そして同盟の組まで。

遠いから来れない、ってのは無しと言わんばかりに、ほぼ全組の顔ぶれがあった。


この屋敷にいるほかの組員ですらピリピリしている。



「ーー全員いるな」


妹尾以外は全員いた。


わたしも組長のすぐ側で座る銀の側にいた。
体調悪いなんて、言ってられるか。



「宮前」

「妹尾は組員引き連れて、真ん中の様子を見に出向いとったが、待ち伏せていた本城の奴等に奇襲をかけられたらしい。
正直、力の差は五分五分でやったらしいが、人数の差があった。
妹尾は取引して、組員を全員逃すかわりに自分の身柄を出した。

ーーー戻ってきた奴等からは、そう聞いてます」


妹尾っ…。

あんた何やってるのよ…。