「ケーキ食ってきたんですけど、食べます?」
「ううん、いい」
「どないしました?なんか痩せてません?」
「自覚してる」
「光希さん…?」
「ちょっと、黙ってて…」
「ーーーえ?」
体調が優れてないのはわかってた。
痩せてるもの、然り。
特に今日は冷や汗が酷くて、本当はセーヤのテンションにもついていけないくらいだ。
だけどもう限界。
座ってるのもキツくて、床に伏せる。
頭がぼーっとするんだ。
「え?えぇ? 光希さん!?」
「あーうるさい。黙って」
「風邪っすか?」
「違う」
「じゃあ…!?」
「ーー誰にも言うなよ」
セーヤにわかるように、とある場所に指を指す。
“ソレ”が分かるとかなり目を開いたのも確認した。
「光希さん…あなた……」