その日からほぼ自宅監禁状態。

あまりにも暇すぎるので特殊メイクの勉強始めたり、母さんの所に遊びに行ったり。

セーヤを呼べたら喧嘩相手にでもなるのにと思いつつ、アイツには申し訳ない事ばかりしてもらったので、さすがにやめておいた。




「ーーー母さん」

「光希ちゃん!」



母さんは会いに行くたびにいつも喜んでくれる。
娘が会いにきてくれて嬉しいんだと。
なんせ12年間離れて暮らし、その後もさほど会えてなかったからだとか。



「光希ちゃんの好きな人会ってみたいなぁ…」

「ぶっ、」

「銀くんでもカッコいいし、セーヤくんだってカッコいいのに、それよりもきっと、カッコいいんでしょう?」

「何言ってるのよ!」


母さんには帰ってきてから、少しだけ朔羅の相談をした。
好きな人とは言ってないんだけど、なぜか母さんの中では決定事項らしい。



間違ってはないけれど…。