エージェント






その後、予定通り西の最東端で待っていたセーヤのバイクで赤羽本邸へと帰る。



組長はおらず、銀と宮前がいた。



「ミツ、自宅謹慎」

「はい…」

「無期限やからな」

「はい…」



銀がいつも以上に怒ってる。
ただ自業自得なので、反論する余地もない。



「銀之助は優しすぎやろ」

「宮前…」

「星矢、お前も学校以外は謹慎。チームのことはまあ、光希嬢が動いたから、お前が動かんでも落ち着いてくるやろ」

「はい…」

「あと、歯ぁ食いしばれ」


ボコっとかなり響く音。
セーヤは宮前に思いっきり顔面を殴られた。



「大事な赤羽のお嬢を危険にするんじゃねぇぞ」

「…はい」


セーヤは宮前に何も言わず、わたしも何も言えなかった。


本当にごめん、セーヤ…。