エージェント







お互いに息が荒く疲れ切っているのに、それでもやめようとはしなかった。

次に会う時は、本当に敵同士。

だからこそ、だったのだと思う。



朦朧とするけれど意識だけは絶対にない飛ばすまいと、ずっと朔羅を感じていた。
朔羅と繋がっているだけでよかった。



「んんっ…」


何度達したかもわからないし、
どれくらい繋がっていたのかもわからない。

朔羅から吐き出される欲を中に感じて、それを逃すまいとしがみついていたことは覚えている。



暖房もきいてない寒い空間なのに、全然寒くなる事もなければ、汗をかくほど熱い。



「はぁっ、はぁっ、」

「きっつ、」

「もっと」

「体力底なしかよっ…」



朔羅の上で身体を揺らす。



「イクっ…イクっ…!」

「俺もっ…」



二人して果てた後、お互いに動けずにいた。