エージェント




「最近、サクは俺たちの前でコウキちゃんにちょっかい出しすぎ!ヘンタイ!!」



あー。


「あいつ、後でシメとくか」





楽太郎が出ていったので、部屋には二人きり。


「なんでコウキちゃんは急に俺のこと知りたくなったの?」

「いや、ちょっと、気になってしまったから…」

「それを一番答えてくれそうなラクに聞いたんだ。へぇ、俺に直接聞けば答えてやるのに」

「…………」

「ちゃんと報酬はもらうけど」


笑顔が、怖い。


まるで脅しかのように朔羅はわたしを、向かいあって脚の間に座らせる。



「なんか、騎じょ…」

「やめて!!」


言いたいことがわかったので、思わず両手で彼の口をふさぐ。


ラクも言ってたけど、最近の朔羅はみんながいる前でもちょっかい出してくるし、ヘンタイだ。