無気力少年少女



「怖い?」

無意識に久のベルトを掴んでた。

「こ、怖くない」

「ふうん」

にやっと笑われた、気がする。影になっててあんまり見えなかった。


「あのさ、」

「ん?」

今だベルトを掴んだ手を離せずに、いた。


「彼氏にして」