無気力少年少女



また自転車に乗って、てっきり駅に向かうのかと思ってたんだけど反対方向に行くから、まだ帰らないみたいだ。


「時間、ある?」

気付けばもう8時。
でも家の親はお兄ちゃんがいるせいか、かなり放任。


「ある。どっか行くの?」

「公園」

…夜の公園って結構怖いよね…。
とは口が裂けても言えないけど。


「到着」

「おわ」

やっぱ薄暗くて怖い。